我々の分野の国際会議紹介

Posted: September 22, 2026 Tags:

目的

近年、LLMの急速な発展に伴い、vibe codingなどで実装されたソフトウェアの妥当性・安全性を保証するために、形式検証・プログラム検証(Leanなど)の重要性はかつてないほど高まっています。しかし、これらに関連する研究者たちが活躍している主要なコミュニティについては、分野外の方々にはなかなか実情がわかりにくい状況にあると考えます。本記事では、これらに関連するプログラミング言語・理論計算機科学(論理)・形式検証の三領域にまたがって主要な国際会議を紹介します。12

ちなみにプログラミング言語・理論計算機科学(論理)・形式検証における日本の研究者の国際的プレゼンスは十分に高く、例えばCSRankingsに基づくと、教員数は多くないものの、アジアの他の大学と比べて遜色ないスコアとなっています。

前置き

本記事は所属組織を代表するものではなく、あくまで個人的見解に基づいたものです。

Core rankingやCSRankingsなどの既存のランキングもありますが、最終的に当該分野の研究者の肌感覚によってしか判断できないと考えるので、分野外の方々向けにプログラミング言語・理論計算機科学(論理)・形式検証などに関連する主要な国際会議を列挙します。

プレミア国際会議

プログラミング言語

理論計算機科学(論理)

形式検証

トップ国際会議

プログラミング言語

理論計算機科学(論理)

形式検証

形式検証に関連する論文がよく通るトップ国際会議

形式検証に関する論文は、例えば以下のような、関連する周辺分野の国際会議にもしばしば採択されています。

文責:郡 茉友子酒寄 健田邉 裕大中村 誠希和賀 正樹渡邉 知樹(五十音順)


  1. 日本では、これらの三領域にまたがって活躍する研究者が珍しくありませんが、世界的にはこれらの三分野は隣接する異なる分野と見なされています。実際に、このうちの一つの分野にのみ論文を投稿する一流の研究者も珍しくありません。↩︎

  2. 一般に論文の出版形態には国際会議とジャーナル(論文誌)がありますが、計算機科学ではジャーナルよりも国際会議の方が主戦場とされる場合がよくあります。↩︎

  3. PLDIおよび以下で紹介するPOPL, OOPSLA, ICFPの論文は会議プロシーディングスではなく、Proceedings of the ACM on Programming Languages(PACMPL)という査読付き学術雑誌の論文として出版されます。↩︎